■第一印象を戦略的に使おう!

メンタルビジョントレーニングを提唱している、臨床心理士の松島です。

 四月は進学進級の時期。
新しいクラスメイトや新しい担任の先生。環境が変わり、新しい出会いが沢山ありますね!

 友人作りや恋愛などにおいて、相手に与える第一印象は、とても大切です。笑顔や元気な挨拶などの明るい雰囲気は、素敵な第一印象をつくりますよね。ですが、実はそういった表情や行動だけではなく、「物理的な距離」を意識することが、良い第一印象へとつながるのです。「パーソナルスペース」とは、他人に近づかれると不快に感じる自分との距離のことです。
 友達や家族、恋人などの親しい相手だとパーソナルスペースが狭くなります。そして反対に、初対面などの相手だとパーソナルスペースも広くなります。つまり不快に感じる距離は広がるのです。初対面であれば1m前後の距離が良いかも。仲良くなりたいからといって初対面から近づきすぎるのは禁物。「相手との距離」を意識して接してみてくださいね!

 また、心理学で「ハロー効果」と呼ばれる第一印象にまつわる現象があります。

たとえば、相手の容姿が自分のタイプだと、その人の性格までもいいように思ってしまったりしないですか? 

 「ひとめぼれ」は、自分の感情の投影やハロー効果による理想化といった「勘違い」とも言えます。
では、「脳の勘違いから生まれた恋」はうまくいかないのでしょうか??
答えは、「いいえ。」なんと、ひとめぼれからスタートした恋愛はとても上手くいく、という実験データがあるのです。ひとめぼれでスタートしたカップルのうち、その後、長期的な付き合いや結婚に至る人は、70%という高い確率になるそう!

 サッカーでもいろんな場面でこの効果を使えます。

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