写真:2015年総体より
第94回全国高校サッカー選手権大会東京都大会が9月12日に開幕。先日の1次予選を勝ち抜いた34校に加え、都大会から出場の22校を合わせた56校が凌ぎを削る今大会は果たしてどのような結末を迎えるのか。高校サッカーの集大成、そして憧れの全国舞台を懸けた2次予選を展望する。
■Aブロック展望大本命には関東一を推す。8年ぶりに出場した先月の全国総体では大津(熊本)、広島皆実(広島)ら強敵を連破し堂々の4強入り。MF鈴木隼平らを中核に据えた華麗なパスワークを代名詞に、“カンイチ”の名を全国に轟かせた。その強さは今季の東京において群を抜いている印象。関東大会、総体と2冠を成し遂げたトーナメントコンペティションに加え、リーグ戦でも14試合を終えて11勝1敗2分けの好成績で首位を走る(8月31日現在)。厳しさを増す他チームからのマーク、そして高まる周囲の期待に一発勝負の難しさが相まって、前評判通りの勝ち上がりは容易でないものの、視界の先には優勝を明瞭にとらえている。 対抗は、2回戦から登場となる都立東久留米総合、駒澤大学高等学校、東京実業といった東京屈指の実力校。都立東久留米総合は今季総体4強にも名を連ね、T1リーグでも好位置につけるなどコンスタントに好成績を並べる。4大会ぶりの優勝へ、西が丘進出はあくまでも通過点と言ったところか。5年ぶりの王座奪還に燃える駒澤大学高等学校、T2リーグ首位快走中の東京実業(8月31日現在)と共に打倒関東一を目標に掲げ、頂点を目指したいところだ。 また、昨季西が丘に辿り着いた堀越、保善に加え、名将山下正人監督率いる都立駒場といった面々も侮れない。リーグ戦も佳境を迎え、ここにきて調子の上向きが覗える堀越は昨季あと一歩のところで逃した全国出場を狙う。関東一との対戦が予想される準々決勝、西が丘進出を争う大一番に照準を定め、前回大会同様の勝ち上がりを披露したい。