前回王者と前々回王者が準々決勝で激突!履正社が序盤は苦しみながらもMF倉田の2戦連発弾で阪南大高を下す

履正社イレブン(写真=会田健司)

 6月4日、令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の中央トーナメント準々決勝がJグリーン堺で開催。履正社vs阪南大高は、履正社が1-0で勝利し準決勝に進出した。

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 プレミアWESTで前回王者の履正社と、プリンス関西1部で前々回王者の阪南大高が早くも準々決勝で激突。決勝戦でもおかしくな顔合わせという事もあって、注目度も試合の強度も非常に高いゲームとなった。

 序盤から立て続けにゴールに迫ったのは阪南大高。FW11上山蓮太(3年)を中心に2度のチャンスを迎えると、7分にはDF17柏大輝(2年)が右サイドを縦に突破し折り返しにFW8池久保絢斗(3年)がボレーで合わせ、シュートがクロスバーに弾かれる。

 この序盤の連続ピンチを「11番の子(上山)を抑えるのにうちが構えすぎてしまった。人数が多過ぎて誰が行くのかが不明確になってしまった」と振り返ったのは履正社の平野直樹監督。上山を警戒するあまりにバランスを崩してしまったとみて直後に通常の戦い方に戻している。ここからは混乱も収まり守備も安定した。

 それでも2トップの上山と池久保が縦関係の阪南大高は、池久保が2列目でも仕事をすることで中盤で履正社を苦しめた。そのことで履正社は最終ラインから縦に長いボールを蹴らされるシーンが多く、2トップのFW16北浦雄飛(3年)とFW9河野朔也(3年)に中々ボールが収まらない。それでも12分にはCKからDF5石塚蒼空(3年)がヘディングシュートで惜しいシーンを作ったが、ゴールは奪えず。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選