約20分間で3得点の大逆転劇はなぜ起きた?三菱養和SCが帝京を下して"意味深い"1勝

三菱養和SCユースは帝京に逆転勝利(写真=佐藤亮太)

 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 関東1部の第14節が9月30日に行われ、帝京三菱養和SCユースが対戦した。

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 序盤からゲームを優勢に進めた帝京は前半43分、FW10横山夢樹のミドルシュートで先制。後半13分にもスローインからFW29森田晃のアクロバティックなゴールで追加点をあげた。

 その後も攻勢を強めた帝京だったが、試合の流れは残り20分に近づいた頃から一気に三菱養和に傾く。後半23分、途中投入のFW11平石登衣が直接FKを決め、1点差に。

 さらに10分後の33分、右サイドから進入したFW23中村圭汰が中央へマイナスのパス。これを受けたFW24平尾真央が放ったシュートのこぼれ球を最後はFW7小宮績己が押し込み、同点。後半42分には、カウンターから再び右サイドに進入したFW23中村が相手GKを見ながら、放ったループシュートが決まり、3点目。これが決勝点となった。

 試合は約20分間で3得点を挙げた三菱養和が3‐2で逆転勝利を収め、勝点を「15」に伸ばした。

 0‐2から3‐2へ。こうした逆転劇はそうそう見られない。

 試合全体を振り返れば、7対3で帝京が優勢だった。帝京の特長である高い個人技。そしてこちらのメモが追い付かないほどの早く複雑な連係で翻弄。

 特に後半、帝京MF10横山は左サイドから何度も崩しにかかった。これは大量得点もある、そう思わせる展開だった。

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 関東1部
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