「選手権に向けた栄養戦略」講座受講直後の今治東の選手・マネージャーたち

近年ではインターハイ、選手権で愛媛県内屈指の強豪校として鳴らし、「高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ四国」でも安定した戦い展開。そして今年、ついに壁を超えて「第98回全国高校サッカー選手権」初出場を決めた愛媛県立今治東中等教育学校。インターハイ愛媛県決勝で敗れた新田にリベンジを果たした裏には「チーム一丸の栄養戦略」があった。

月曜日放課後。視聴覚教室で。

 12月のある月曜日放課後。「第98回全国高校サッカー選手権出場」の横断幕が誇らしげに掲げられた今治東中等教育学校。ただ、サッカー部選手やマネージャーの姿は山々の間に日が沈もうとしているグラウンドには一切なかった。

 この日、チームが集合したのは視聴覚室。部屋の中に入ると前方黒板のスライドにはこんな文字が浮かび上がっていた。
 「サッカー選手のための明治スポーツ栄養講座・選手権に向けた栄養戦略」
 そう。この日行われたのは株式会社明治・公認スポーツ栄養士の山野 愛さんが講師役となっての栄養講座。約40分間の講座内では「試合期のコンディショニング」「動き続けるためのエネルギー戦略」「試合の疲れをすぐにリカバリーする」の3点を軸に細部に渡る「栄養戦略」が伝授された。

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