勝城 慶郎監督
勝城 慶郎監督(以下「勝城」):そうですね、1年目でたまたま西が丘に出させていただいて。
西が丘に行った39期の子たちが前任の久保田前監督が最後に見た子たちで僕はそれほど色付けるわけではなく、守備面だけ少し口をだして攻撃は自由にやれよと言いながら、そしたらあれよあれよと勝ち進んでいきました。
佐々木:勝城先生が高校生に教えることで重要視していることはなんでしょう?
勝城:高校生に限ったことではないですけど、パーソナリティというかその子の人間性を重要視して礼儀とかあいさつとか私生活とかを重点的にやります。勉強もさせますし、そこをやらないと伸びていかないので。まずはそこを徹底的に注意するのでたぶんみんな私のことは怖いと思います(笑)
佐々木:先程生徒さんに聞いたんですけど部員は139人と大所帯(取材時は3年生も在籍)。平日練習も基本的には合同ですか?
勝城:基本的には合同。合同というか時間差で空いたスペースでフィジカルトレーニングをやっています。使えるスペースはハーフコートよりちょっと狭いぐらいなので50×50くらいしか使えないんですよ。
これでも、今日はたまたま日曜なので出来るんですけど、普段はハンドボールがいて、サッカーがいて、ソフトボールがいて…
佐々木:部活が盛んな高校なんですね。
勝城:はい。ハンドボールがいて、サッカーがいて、ソフトボールがいて、野球がいて4分の1ずつ使っているのでそこを130人でまわすのはなかなか、50×50を二つにわけて2チームずついれてそれを前半後半にローテーションするような形でやっています。
佐々木:どこの都立さんのグランドも大変ですね。
勝城:しょうがないですね。うちはまだ恵まれてるんです。この先にも市のグランドもあって、毎週金曜日には近くの都立の砂川高校、定時制なんですけどそこに行って試合をやらせてもらってます。あとは近くにもグランドがあるので、1つか2つのチームは外に出て、と。
佐々木:今年の選手権、当初の目標はどこにあったのでしょうか。やっぱり西が丘?
勝城:そうですね、この3年生の子たちのスタートから西が丘に行くって入ってきた子たちなので、一度行ってるからじゃあもうひとつランクを上げようと。まず決勝、それから選手権のところまで行こうと。正直3年前、西が丘で負けたところでチームコンセプトもすべて新しくして全くさらにして違うサッカーに取り組んだので、この1、2年良い結果が出なくて、選手権も地区の決勝で負けてしまったりとか。3年間見てきたところでいい状態ではあったので途中挫折せず続けてきてよかったなと。そこまでは彼ら成長してくれたかなという風には思っています。