佐々木:今年1年特に練習してきたことはなんでしょうか?
勝城:まあ基本的にはポゼッションをやりたいチームなので、年間通してもポゼッション。ただその中で夏の合宿からやっぱり守備だろう。特に対人の厳しさだろう、と。ポゼッション中心だけど最終的なところは対人の守備だと。選手も厳しくやってくれたんですけど、体をこう押さえつけてでも奪えっていうような、球際で絶対に負けないようにと指導しました。
夏の合宿で、富山第一に4対0で負けたんですね、まあコンディションもよくはなかったんですけど、人に行けなくて自由にやられて、それで圧倒的にやられてしまった。
そのあとは丸岡さんとかとやってもいい勝負ができましたし、日本航空さんに行って勝ってきましたし、大学生とかとやっても負けなくなったんです。Iリーグの、東海大、中大、流経大、尚美大とかにも負けずにやってこれたので守備の効果が出たかなと。

佐々木:確かに対人は大事ですよね。
勝城:そこに負けちゃうと、そもそものコンセプトが生きないので。

佐々木:話は戻るんですが、スタッフさんは何名体制でやっておられるんですか?
勝城:僕と、もうひとり今年南平高校から早川先生が来て、あと引率顧問がひとり、教員は3名ですね。あとコーチングスタッフが2名、フィールドコーチとGKコーチで実質はそれぞれチームをもたせてるんですけど通常時は5名。毎週1回トレーナー、あとオーガナイザーとして前任の久保田をよんでいるので実質7人ですね。

佐々木:なかなかいい体制ですね。
勝城:そうですね都立の割には手厚くできているかなと。ほんと人のつながりだけですね。それで持っている感じ(笑)

佐々木:高校自体は、いろんなスポーツに力をいれてるんですか?
勝城:今はハンドボール、陸上部もインターハイにでるような強豪なので。あと、もともとは野球の学校。昔なんですけど東京都の決勝にも2回行って、都立の星なんて言われてたんですよ。
どのスポーツもそうだけど、選手が来てくれないと話にならない。選手は大会の結果だけを見て高校に集まってくる傾向があります。特に今年の3年生はそれで良いチームが出来上がっている。うち子たちはほんと上手くなるので、上から下まで練習も同じメニューでやりますし、オーガナイズとかは変えますけどフォーメ―ションとかは基本的に同じなので子どもたちにはわかりやすいと思います。あの人を抜けば試合に出られる、と。中学生にもその良さがわかってきてもらえたらいいなと思っています。

佐々木:じゃあ結構入れ替わりも?
勝城:入れ替わりは激しいと思います。年中入れ替えて刺激を与えて。私生活も含めて(笑)

佐々木:やんちゃな子たちが多いんですか?(笑)
勝城:やんちゃではないですね。ただ、勉強しないので(笑)。お前ら選手権に行くんだから勉強できないぞと。大学行きたいなら指定校取らないと。正月までサッカーやるんだぞと言ってきたので、今の代の子たちはわりとできる方だと思います。

佐々木:校則は?
監督:校則は全然ないんじゃないですか。部活が盛んなので基本的には部活で指導してますし、本当に自由でいい学校だと思います。いまどき屋上が解放されている学校なんてないじゃないですか。

佐々木:テレビドラマじゃないですか(笑)
監督:はい(笑)。生徒を信頼しているのが東大和のいいところだと思いますね。

佐々木:ありがとうございました。

生徒を信頼し、それに応える生徒たち。まさに青春を送っている都立東大和高校のみなさんでした。それを引き継いだ新しい代の選手たちに新人戦も頑張って欲しいですね!ありがとうございました!

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