10月4日、5日に行われた第93回全国高校サッカー選手権大会東京都大会2回戦。各ブロックベスト8が出揃った週末の激戦を振り返る。
■本命校は順当勝ち!
“番狂わせ”、“ジャイアントキリング”は絶対に許さない。これまで結果を出してきた威信に賭けて、実力校がしっかりと勝ちを収めた2回戦といえるだろう。Aブロックでは総体王者駒澤大学高等学校、それに関東一がそれぞれ7ゴールの大勝で危なげない戦いぶりを発揮。1回戦では苦戦を強いられた修徳、総体4強の国士舘も揃って3回戦へと駒を進めている。接戦が予想された暁星と東海大菅生の一戦は東海大菅生がPK戦の末勝利。決戦の3日前に行われたT3リーグ第9節では2対2で互いに譲らなかったこの対決はこの日も最後までもつれ込んだ。
続いてBブロック。昨年度王者國學院久我山、関東王者都立駒場、実践学園、都立東久留米総合といった全国経験のあるチームが予選から勝ち上がり勢いに乗る“挑戦者”を確実に退ける結果に。一方、1回戦で帝京を破り注目を浴びた日本学園は駿台学園に0対1の惜敗。歓喜の勝利からおよそ一カ月、日本学園は大会から姿を消すこととなった。
■唯一のサプライズは成立学園の敗退か・・。
そんなBブロックにおいて優勝候補に挙げられる名門が確実に2回戦を突破した中、サッカーファンの関心は成立学園の敗退に集まったのではないか。それでも対戦相手、東京朝鮮中高級学校も実力は十分、疑いの余地はない。実際に前哨戦と謳われた9月25日のTリーグ第17節でも成立学園は敗れており、どちらに軍配が挙がってもおかしくはない混戦必至とされる中での一戦ではあったが、この敗退は驚きを受けた人も多いことだろう。奇しくもスコアはその日と同じ2対1。総体準優勝校の敗退にここ東京における高校サッカーの勢力均衡の一端を見たような気がする。
次なる戦いはラウンド8。好ゲームが続く東京都大会は12日、ベスト4を賭けた準々決勝、全8試合が予定。熱い戦いに期待したい。
東京都大会2次予選Aブロック観戦記事
東京都大会2次予選Bブロック観戦記事
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