先日閉幕した第93回全国高校サッカー選手権東京都大会。2ヶ月に及んだ2次予選、310校の頂点を決めた激闘を振り返る。

【Aブロック】

都立三鷹vs駒澤大学高等学校より

 都立三鷹高等学校対堀越の決勝カードを予想した人は少なかったに違いない。今夏の総体を制し、T1でも2位に入るなど今季安定した強さを見せつけていた駒澤大学高等学校が大本命に位置づけられたAブロックをこの2校が駆け上がり、頂上決戦を制した都立三鷹高等学校がAブロック代表の座に輝いた。

 都立三鷹高等学校、堀越といった中堅校の躍進の裏では優勝候補の上位に挙げられた有力校が次々に敗退。駒澤大学高等学校はシードで迎えた初戦で都立西を大勝で下すも、続く都立三鷹中等教育学校との準々決勝では総体覇者の風格は影を潜め惜敗。夏冬2冠達成ならず大会から姿を消すことに。同じく準々決勝では総体4強の国士舘関東一も敗退し、3連覇を目指した修徳も準決勝で敗れ去った。

 波乱のAブロックを制した都立三鷹高等学校は17日に行われた組み合わせ抽選会の結果、開幕戦で今夏の総体王者である東福岡との対戦が決まった。310校が争った東京大会を制した粘り強さは全国の強豪相手にどこまで通用するのか。“都立の星”が自信を持って7年ぶりに挑む大舞台、東京都大会同様のジャイアントキリングに期待がかかる。

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