14日に開幕した第93回全国高校サッカー選手権大会東京都大会もいよいよ戦いは次のステージへ。3回戦全8試合を大展望!!第2弾はBブロック4試合!

■都立駒場対都立東久留米総合

 かつてこの都大会を勝ち上がり全国のピッチを経験した実力校が西が丘を争う準々決勝の舞台で激突する。まずは第89大会以来の全国を狙う都立駒場。今大会初戦、成蹊戦では開始早々攻撃が冴える。先制点を生んだセットプレーに始まり、中央突破、サイド攻撃とバリエーション豊富に5得点。引いてブロックを固める守備を崩し、どこからでも点が取れることを証明した。守備に関しても悪天候の中無失点に抑え込み、好守共に充実した最高のスタートが切れたといえる。難敵を迎え撃つこの2回戦でも初戦同様、中盤を起点に主導権を握っていきたい。対するは最注目カードとも位置付けられた1回戦、多摩大目黒との激闘を制した都立東久留米総合。続く2回戦でも東京成徳大高と対戦すると、後半の3得点で試合を決めた。得点はいずれもセットプレーから。攻守に誇る高さは大きな武器となる。また今季リーグ戦での対戦成績は2戦2勝と相性の良さが数字に表われていることも勝利を後押し。昨年はあと一歩のところで逃した西が丘に向けて都立東久留米総合の戦闘態勢は整っている。

■駿台学園対國學院久我山

 やはり國學院久我山駿台学園が挑む構図。まずは挑戦者となる駿台学園日本学園との2回戦では前半から主導権を握り決定機を作り出すとカウンターから先制点を奪う。その後はしっかりと守り切り接戦をモノに。まさに試合巧者ぶりを発揮した一戦となった。迎える準々決勝、積極的な攻撃から先制点を狙っていきたい駿台学園、王者相手に大金星を狙う。しかしその駿台学園の前にそびえ立つ大きな壁。優勝候補本命、國學院久我山の優位の立場は揺るがない。注目を集めた今大会初戦では駒込を7対0で下す上々のスタート。3-4-3の布陣を敷いて臨んだ一戦、今季を通して課題として挙げられていた攻撃面でも手応えを掴んだ。FW飯原健斗の先制点で幕を開けた怒涛のゴールショーは國學院久我山の強さを改めて知らしめる。来たる準々決勝でもかつて見せた絶対的な強さで勝利を掴むことはできるのか。

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