9月14日に開幕した第93回全国高校サッカー選手権大会東京都大会も残すは決勝戦。A、B全両ブロックのファイナル大展望!!
■Aブロック:都立三鷹対堀越
駒澤大学高等学校大本命の見方を覆しAブロックファイナルへと駒を進めたのは都立三鷹中等教育学校と堀越。ここまで対照的な勝ち上がりを見せてきた両チームによる決勝戦に注目が集まる。
競り合いを制し、進化を続ける都立三鷹
まずは総体王者に挙げた金星で一気に今大会の主役に躍り出たと言っても過言ではない7年ぶり2回目の全国を目指す都立三鷹中等教育学校。2対0で日体大荏原を下した後は3試合全て1点差での勝利と、接戦を競り勝って着々と駒を進めてきたと言えるだろう。一方、23年ぶり3回目の全国へ挑む堀越は、準々決勝東海大菅生戦の勝利を除けばいずれも大差をつけての勝ち上がり。都立三鷹中等教育学校に比べると組み合わせにも恵まれた印象が強いものの4試合で14得点を挙げている攻撃力は間違いなく今大会における堀越のストロングポイントとなっている。
好調、堀越を牽引する石上輝
また、両チームを語る上で欠かすことができないのは絶対的なゲームメイカーの存在。都立三鷹中等教育学校14番巽健と堀越6番石上輝。主将としてチームを統率しながら攻撃のタクトを振るう2人は、先日の準決勝でも一際輝きを放った。特に巽は準々決勝駒澤大学高等学校戦で挙げた殊勲の決勝点に続き、準決勝修徳戦でも先制点を記録するなどここまで4戦連続ゴール中と好調を維持している。基本的な主戦場としてサイドから起点となる巽と中央、高い位置でのプレー回数が多い石上。共に臨機応変なポジション変更を盛んにこなせる選手であるが、それぞれの得意なプレーエリアからどれだけチャンスを作り出せるかがこの試合の勝敗を左右するポイントとなりそうだ。
今季のT1での対戦時には都立三鷹中等教育学校が堀越を4対0の大勝で下しているものの、総合順位では堀越が都立三鷹中等教育学校を上回る。泣いても笑ってもこれが最終決戦、勝利の女神が微笑むのはどちらのチームか。準決勝と同じ舞台、西が丘で12時キックオフを予定している。
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