9月14日に開幕した第93回全国高校サッカー選手権大会東京都大会もいよいよ戦いは佳境へ突入。準決勝全4試合を大展望!!第1弾は準々決勝で波乱が続出したAブロック2試合!

奮戦が続く都立三鷹(vs駒澤大学高等学校より)

■都立三鷹対修徳
 主将の一撃を守りきり、総体王者相手に挙げた金星は西が丘への切符と共に大きな自信をイレブンにもたらした。07年以来の全国の舞台まであと2勝に迫る都立三鷹中等教育学校が準決勝に登場。4-4-2の布陣から繰り出すショートカウンターを武器にここまで日体大荏原東京実業、そして駒澤大学高等学校を退けてきた。3試合で奪った得点は5点とやや物足りなさも感じられるが対して許したゴールは僅かに1点のみ。ここまで安定した守備を見せてきたDF陣の奮闘が続く準決勝でも鍵を握るだろう。強力な攻撃陣を擁する修徳に守備の統率力はどこまで通用するのか。T2リーグの修徳に対し、T1リーグ所属のプライドを見せたい所だ。また、都立三鷹中等教育学校にとって理想は得意の先行逃げ切りのゲームプラン。今まで以上に試合序盤の入り方に重点を置き、準々決勝に続く勝利を狙う。

 そんな都立三鷹中等教育学校と対峙するは、不調が続いた今季の戦いぶりが嘘のように今年もまた西が丘まで辿り着くことに成功した修徳。通算10度目の全国、そして3連覇がいよいよ現実味を帯びてきたといえる。苦戦を強いられた初戦、都立大泉とのPK戦までもつれた激闘から始まった今大会は2回戦で錦城を4対0、準々決勝で関東一を1対0で下してきた。試合を重ねるうちに円熟味を増す4-4-2のシステムを基本に高さを誇るバックラインからシンプルに供給されるロングボールと、中盤から両サイドを活かす展開を織り交ぜ、FW雪江悠人、MF小野寺湧紀らがポイントゲッターを務める攻撃はこの準決勝でもゴールを生み出すことができるのか。また守備面でも徹底されたプレスによる球際の強さは折り紙付き。攻守で上回る修徳の勝利が大方の見方となる。今季の西が丘ファーストゲームとなるこの一戦、11月8日11時からのキックオフが予定されている。

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