堅守で着実な勝ち上がりを見せる実践学園

■Bブロック:実践学園対國學院久我山
 成立学園都立駒場都立東久留米総合帝京など相当たる実力校がひしめき合ったBブロックを勝ち抜いてきたのは総合力が高いのはもちろんのこと、「攻撃<守備」の傾向が比較的強いこの2チーム。
 まずは2年ぶりの全国を狙う実践学園。今季のT1リーグを制したチームはこの選手権でも都立野津田保善らを退けるなど堅実な勝ち上がりを披露してきた。度々紹介しているように先行逃げ切りの形が彼らの強み。T1では全18試合のうち16試合、選手権でも1回戦から4戦連続で先制点を記録し、いずれも負けなしという数字が最大の根拠となっている。また、今季の強さをもたらす最大の功労者は4バックを形成するDF陣。リーグ最少失点を誇った堅守は得たリードを最後まで守りきる守備力を見せつける。

國學院久我山はここまで無失点。さすがの堅さは王者の証か

 一方、連覇へ大手をかけた國學院久我山駒込駿台学園都立東久留米総合と戦ったここまでの3試合全てで無失点勝利を飾り、未だにゴールを許していない安定感抜群の守備は好材料。準決勝ではそれまで主に採用していた3バックから4バックに変更。都立東久留米総合の攻撃力を警戒しての策だと考えられるが、確実に機能し無失点での勝利を生み出した。新たな収穫を得て迎える決勝でもこの4バックを基盤に置くシステムで臨むことが予想される。

 カギを握る「先制点の行方」と「DFライン」。ロースコアが予想される一戦、西が丘に集うであろう目の肥えたサッカーファンをうならせるような好ゲームを期待したい。過去のデータを振り返ると両者がこの選手権で対戦するのは3年前、第90回大会の準々決勝以来。その時は國學院久我山が勝利しているが今回栄冠に輝くのは果たして。15日、西が丘で14時15分のキックオフ予定。

Aブロック組み合わせ・結果

【高校サッカードットコム】
ドットコムTwitter
ドットコムfacebook