正智深谷MF小島遥(写真:選手名鑑より)

 高校サッカードットコムでは全国津々浦々、強豪校の2015年シーズンを振り返る!今回は激戦区・埼玉を制し、3年ぶり2度目の選手権出場を果たした正智深谷(埼玉)をピックアップ。

【 正智深谷(埼玉)・3年ぶりの選手権制覇!2016年シーズンも充実の陣容が整う 】

 強豪が名を連ねる激戦区・埼玉において歓喜の選手権制覇を成し遂げた正智深谷。過去にはU‐23日本代表FWオナイウ阿道(ジェフユナイテッド千葉)を擁し全国総体3位となるなど輝かしい実績を誇る名門であるが、選手権までの道のりは決して平たんなものではなかった。夏の総体ではまさかの県予選1回戦敗退。浦和西に競り負け、早期敗退という屈辱を突き付けられた。

 それでもノーシードで迎えた選手権予選では悔しさをバネに快進撃を披露。初戦では延長戦までもつれる激闘の末、浦和西を相手にリベンジを果たすと、その後2度のPK戦を勝ち切るなど苦しみながらもファイナル進出。注目の決勝戦ではMF玉城裕大の決勝弾で西武台の4冠を阻止すると、3年ぶりの全国出場を決めた。

 迎えた全国では初勝利を逃す結果に終わったが、来季の正智深谷は期待の陣容。選手権2回戦明徳義塾(高知)戦のスターティングメンバーを見ると11人中8人が1、2年生で構成された。DF田村恭志やMF小山開喜、FW新井晴樹らを軸に、全国で得た貴重な経験値を新シーズンに還元したいところだ。

▽2015年主なシーズン戦績
リーグ戦:埼玉県リーグ1部2位
総体:県大会1回戦敗退
選手権:全国大会2回戦敗退

▽2015年ピックアップゲーム
第94回全国高校サッカー選手権埼玉決勝トーナメント決勝 vs西武台(埼玉)
観戦記事:「正智深谷、3年ぶり2度目のV!西武台は4冠ならず!」

▽2015年ピックアッププレーヤー
【MF小島遥】
 2015年シーズンは背番号10を背負い、左腕にキャプテンマークを巻いた小島。小柄な体格ながらも中盤で躍動し攻守に貢献度の高いプレーを披露した。また、下級生が並ぶチームをまとめ上げた手腕も見事なものであった。

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正智深谷