MF池田達哉(五條)
■奈良予選
就任20年目の吉岡一也監督が悲願の選手権初出場を決めた。前年からの主力が多く残る今年は春先からチームとしての完成度はピカイチで、主将のMF池田達哉(3年)とFW井澤悠(3年)を中心とした攻撃的なスタイルで夏には13年ぶりにインターハイ出場を達成した。以降は、主力の怪我人が相次いだため、県1部リーグでの勢いは停滞したが、予選が始まると試合を重ねるごとに調子を上げて、5度目の決勝進出にして、初めての頂点を掴んだ。連覇が3でストップした一条は、夏冬共に全国行きを逃がす格好となったがこの一年の収穫は少なくない。澤井匡生新監督の下、以前よりもポゼッションに注力。夏以降は勝負とゴールに対する積極性も増し、確かな成長を示した。DF大谷泰雅(2年)、MF梅景俊輔(2年)、樋口翔大(2年)がこの一年で見せた成長も著しい。今季は、まだプリンス関西・プレーオフも残っているおり、歓喜でシーズンを締めくくれるか注目だ。5年ぶりの選手権出場を狙った香芝は惜しくも準決勝で姿を消したが、FW米田敏也(3年)と中山草太(3年)の二枚看板を活かした戦いが印象に残る一年に。ボランチのMF西田瑛達(3年)、石川陽真(3年)など中盤に実力者が揃う生駒も接戦を物にし、ベスト4まで進み大会を盛り上げた。
第98回全国高校サッカー選手権予選