冬の全国選手権出場をかけた第98回全国高校サッカー選手権の関西地方の予選は全代表校が出揃っている。各府県の予選を振り返る。
小酒井新大(草津東)
■滋賀予選
滋賀県予選は22得点を奪った初戦の滋賀短大附戦を皮切りに危なげない戦いを見せた草津東が、3連覇を達成した。主将のFW渡邉颯太(3年)がコンディション不良のため、時間限定の出場となったが、MF小酒井新大(3年)、夏川大和(3年)ら二列目が躍動し、準々決勝の野洲戦を除いて複数得点を記録。守備もGK長澤輝(3年)や、DF野﨑陽登(2年)の活躍により大会をわずか2失点で終えた。夏の王者、近江は初戦敗退となった前年度の屈辱を晴らす勝ち上がりを見せながらも決勝で波を飲み、初の選手権出場を果たせず悔しい一年に。一方でMF森雄大(2年)が優秀選手に選ばれ、FW山中亮弥(2年)も好プレーを披露するなど下級生が躍動したのは収獲で来年に期待が持てそうだ。躍進を果たしたのは、水口だ。2年生エースFW澤田忠和(2年)の活躍もあり、3回戦で今年の有力候補だった比叡山を撃破。続く準決勝でも県屈指の点取り屋FW森田慶(3年)擁する守山を下し、4強入り。MF藤田辰右衛門(3年)、細川侑駿(2年)ら中盤の選手の活躍によって、2年連続でのベスト4進出を果たした立命館守山も準々決勝で県の強豪・綾羽を撃破し、大会に色を添えた。
第98回全国高校サッカー選手権予選