(写真=田畑雅宏)
君がまだ高校生でないのなら、有名選手でないのなら、真剣にサッカーを3年間やりきろうと決意しているのなら、
強豪高校の名前や名門高校のユニフォームに憧れる事も否定はしないが、
サッカースタイル(適合性)も少しは考えるべきだ。
それよりも優先して欲しいことがある。
誰に教わるかということだ。
まずは指導者を見に行こう。
トップチームの公式戦だけではなくBチームや1年生の練習見学をしよう。
フェンスの外からでもよいから何度も観よう。
その時の若いコーチの態度をよく観ておこう。
そしてこのコーチに教わりたいと思わなければそこの高校は後回しにしよう。
Bチームや1年生の練習に監督さんがいつもいない。
監督さんがBチームや1年生の選手達と会話しない。
トップチームだけの練習で教官室(職員室)へ戻ってしまうようならやめた方がよい。
早々に家に帰ってしまう監督であれば話にならない。
一生懸命勉強している若いコーチがいるサッカー部には行かせたい。
スタッフジャージ着たままコンビニで立ち読みしているコーチがいるサッカー部へは行かせたくない。
Bチームや1年生はAチーム選手に比べて、精神的にも肉体的にも劣っている場合が多い。
言い換えれば不安定な完成されていない選手達が多いグループだ。
若いコーチであればあるほど人生経験もコーチとしての勉強量もまだまだ少ない。
選手達のメンタルケアまで親身になって適切に指導できる若いコーチは少ない。
Bチームや1年生を若いコーチではなくベテランの指導者や監督自らが汗を流しているチームに行かせたい。
強豪サッカー部でなかったとしても、そこの監督さんが人間性に満ちあふれ、あなたを歓迎しているのであればその方が幸せだ。
部活動は高校生活の一部である。
サッカーだけでなく様々な経験や趣味を持ち、できれば妻子を養い自身の家庭を大切にしている指導者(先生)。
選手一人一人にもお父さんやお母さん兄弟がいること、それぞれの家庭があることを理解しながら選手を導ける指導者(先生)。
社会経験豊かで常に向上心を持っている指導者(先生)に3年間子供を託したい。
第98回全国高校サッカー選手権