DF小西宏登(阪南大高/3年)写真=森田将義
DF小西宏登(阪南大高/3年)
2017年と2018年には高校年代最高峰のプレミアリーグに所属し、昨年はプリンスリーグ関西で優勝。激戦区・大阪の中でも、ひと際目立つ成績を残しているのが阪南大高だ。タレント揃いの中でも、左SBを務めるDF小西宏登(3年)の存在感は群を抜いている。高校入学してすぐのプレミアリーグ開幕戦でスタメン起用されるなど、濱田豪監督も一目置く存在だ。
武器は、左足から繰り出される高精度のプレーで、「小さい頃から左足しか使っていない。それは自分の武器になっていると思うし、そこで負けたら自分には何も残っていない」と口にする。ボールタッチの柔らかさや、独特なリズムに刻むドリブルも他にはない特徴だ。高校でセットプレーのキッカーを務める機会が増え、パンチ力も上がっている。活動自粛期間中は、苦手な右足でのプレーを克服するため、自主練に励んだ。再開後のプリンスリーグではまた新たな一面を見せてくれるだろう。
高校入学後は左SBでのプレーが続くが、中学までは個の打開力に長けたFWだった。もちろん、守備にも全力を尽くしているが、攻撃への拘りは今でも強い。憧れの選手は同じ左利きのリオネル・メッシ(バルセロナ)。「攻撃の起点になれるような、一気に試合の流れを変えられるような選手になりたい」。最終学年を迎えた今年は、今まで以上に意気込みは強い。より攻撃的に、よりアグレッシブにプレーし、持ち味を存分に見せつける。
(文・写真=森田将義)