香里ヌヴェール学院3年生MF 中田湧大(なかたゆうだい)(写真=REIBOLA)

 鹿島アントラーズやセレッソ大阪で活躍した石神直哉氏(FC TIAMO枚方)が編集長を務めるREIBOLA(レイボーラ)より、Jスカウトも注目する次世代型選手名鑑REIBOLA EYEに登録されている選手の中から、注目選手をピックアップ!(協力=REIBOLA)

中田湧大(なかたゆうだい)香里ヌヴェール学院3年生MF

 ザスパクサツ群馬入団内定。攻守におけるデュエルの強さ、高いテクニックと冷静な状況判断からのゲームメイクが魅力の大型ボランチ。「感謝の気持ちを忘れずに、ここからどれだけやれるかが大事。」香里ヌヴェール学院3年、中田湧大(MF)

 大阪府枚方市出身。幼稚園の年長から自分の意思でサッカースクールに通い始め、小学2年でT・フジタ枚方に入団する。2010年南アフリカW杯を見てプロサッカー選手に憧れ、小学4年でガンバ大阪の試合を観戦し、憧れがはっきりと夢へと変わり自分も必ずプロサッカー選手になりたいと強く想うようになった。
 親の仕事の関係で引越しが多いため中学はクラブチームには入団せず、地元の中学の部活動でサッカーを続けた。周りの上手い子供達はクラブチームでサッカーをやっているのに、自分は部活動でのサッカーだった為、中田は正直、プロの世界は夢のまた夢と半分諦めていた。そんな中でも「遊び=サッカーだった。」と本人も語るように、とにかく時間があればボールに触れサッカーを本気で楽しみ、楽しみの中からサッカーセンスを自然と身につけていった。

 高校は友達の誘いで、香里ヌヴェール学院の練習会に参加する。そこでのプレーが評価され、「自分の事を評価してくれて、もう一度、夢のスイッチが入った。レベルの高い高校でサッカーがしたい。」と、同校への進学を決めた。とにかく毎日、上手くなる事、誰にも負けない事を意識しながらハードなトレーニングを行った。その成果がザスパクサツ群馬の目に留まり、入団内定を勝ち取った。「プロになり嬉しい気持ちもあるが感謝の気持ちを忘れずに、ここからがスタートライン。ここからどれだけやれるかが大事。そのためにも最後の選手権で少しでも成長したい。」内定が決まった今、プロで活躍して海外でプレーしたいと夢のアップデートも完了。
 攻守におけるデュエルの強さ、高いテクニックと冷静な状況判断からのゲームメイクでチームを牽引し選手権での活躍を誓う。

(text by Hideo Tanaka)