高畑優輝(高岡一3年)
2年ぶりの開催となる令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)。この“夏の晴れ舞台”のピッチには、全国各地から選ばれし精鋭たちが集う。そこでここでは、大会の開幕を前に、注目の選手たちをピックアップ。FW編の今回は、J内定のストライカーや圧倒的なスピードスター、U-18日本代表候補の点取り屋など、ゴールの嗅覚に優れる得点王候補たちを紹介する。
■FW
吉武皇雅(専修大北上3年)
フィジカルの強さを活かしたポストプレーで攻撃の起点となりつつ、ポゼッションスタイルの仕上げ役を担う頼れる選手だ。1年目から選手権のベンチ入りを経験するなど期待されてきた選手で、今年は主将に任命。インターハイ予選では5試合で8得点をマークし、期待に応えた。
川畑優翔(流経大柏3年)
複数のJクラブが熱視線を送るストライカー。プレミアリーグEASTではチームトップの4得点をマークするが、得点感覚以上に目を惹くのはチャンスメーク。少し引いた位置でボールを受けて、上手く味方を使いながらゴールをお膳立てできるマルチな選手だ。
森田青流(東海大相模3年)
他を圧倒するスピードの持ち主だ。ボールを受けてからの急加速するドリブルが真骨頂で、マークをいとも簡単に振り切り、カットインからゴールを狙える。左利きながら右ウイングを務めるが、難しい体勢から上手く左足でクロスを上げられるのも彼の強みだ。
高畑優輝(高岡一3年)
走力で相手を圧倒する高岡一の象徴と言える点取り屋。スピードには自信を持っており、試合終盤まで何度もスペースへの飛び出しを繰り返す。ゴールに繋がらなくても、諦めず貪欲にチャレンジし続ける姿勢はザ・ストライカーで見る者を魅了する。
福田師王(神村学園2年)
吉良元希(三重3年)
大阪府の出身で、高校進学時には県外の選手権常連校からも誘いを受けたが、「強いチームを倒して全国に行きたい」と三重高に進学。過去2年は目標を達成できなかったが、フィジカルと左足に磨きをかけて挑んだ今年のインターハイではエースとしての仕事を果たし、全国行きを掴んだ。
鈴木章斗(阪南大高3年)
J1湘南への内定が決まっているストライカーで、今年に入ってからのプレーは、高体連の中でもトップクラス。中学時代から定評があったボール扱いに加え、高校で身につけた飛躍力を活かした胸トラップで起点となりながら、ゴールを奪う。初の頂点を狙う阪南大高の生命線だ。
室天舞(高知中央3年)
フィジカルの強さが売りで、中学まではCBをメインとしながら、苦しい展開ではFWとしてプレー。高校に入ってからもCBでのプレーが続いたが、最終学年ではFWに専念。前線でのポストプレーで周囲を活かしつつ、背後への飛び出しでゴールも奪う。
高尾流星(飯塚3年)
フィジカルと負けん気の強さを活かし、力強くゴールへと向かう姿が印象的なストライカー。競り合いや抜け出しなどにも対応可能で、その点取り屋としての能力はJのスカウトも一目置いている。今年は怪我に苦しんでいるが、全国ではエースナンバーに恥じない活躍が期待される。
木脇蓮苑(日章学園3年)
スピードに乗ったドリブルが真骨頂だが、DFの間でボールを引き出し、シンプルに叩くプレーも見事。相手にとっては守備の的が絞りづらく厄介な選手で、高校入学直後から主力としてピッチに立ち続けてきた。今大会では、思うように得点が奪えていないプリンスリーグの分まで大暴れしてくれるはずだ。
福田師王(神村学園2年)
高い身体能力を活かした競り合いと抜け出しからだけでなく、得点嗅覚も鋭くボックス内に入ったボールを点で合わせてゴールネットを揺らせる。天性のストライカーと言える選手で、一つ飛び級でU-18日本代表候補にも選出。インターハイでも得点王候補の一人だ。
(文=森田将義)
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)