神村学園FW福田師王(写真=矢島公彦)

 悲願の日本一まであと2勝。今大会は全て逆転勝利を収めており、準決勝でも前半にリードを許したとしても、後半に巻き返すことは十分に可能。「粘り強くやりながら自分たちのリズムに持ってきたのは大会を通じての成長。ここ3試合は後半に逆転する形になっている。後半に勝負をかけられているので、その戦い方が見事にハマっている」と、栢野裕一監督代行も今大会の戦い方に自信を持っている。とりわけ、素晴らしいのが攻撃のジョーカーとして起用されている名和田だ。U-16日本代表のアタッカーは全試合途中からピッチに立ち、左サイドで攻撃の起点となっている。タメを作りつつ、中央に入ってフィニッシュにも持ち込めるのは心強い。名和田の投入で左SBの吉永夢希が攻め上がるスペースができるのもプラスの材料。準決勝も切り札の出来が勝負を分けるはずだ。また、準決勝からは体調不良でベンチから外れていた有村圭一郎監督が指揮を執る予定。チームのモチベーションも上がるはずで、決勝進出に向けて死角はない。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権