前橋育英をPK戦の末に下した大津

 死のブロックを勝ち上がってきた昨年度の準優勝校と順当に4強入りを果たした古都の注目校が合間見える。

 1月7日に行なわれる第101回全国高校サッカー選手権の準決勝。第2試合では大津東山が顔を合わせる。今年度も優勝候補の一角に挙げられていた大津は激戦区を制して、国立の舞台に戻ってきた。

 浜松開誠館との2回戦からいきなり苦戦し、土壇場で追い付いてのPK勝利。3回戦は日本文理に対してキャプテン・FW小林俊瑛(3年)らのゴールで3-0の快勝となったが、準々決勝は優勝候補筆頭の前橋育英との対戦となった。国立に帰還するためには正念場。最大の山場を迎えるなか、この試合はレギュラーのボランチ・浅野力愛(3年)が累積警告で出場停止になるなど、難敵に対して試合前から少なからず不安はあった。そうした状況下でも粘り強く戦い、相手にゴールを許さない。後半途中には相手の退場によって数的優位となり、徐々に攻撃の形を作れるようになっていく。最後までスコアは動かせなかったが、なんとかPKで勝利を手繰り寄せて2年連続で準決勝進出を決めた。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権