市立船橋FW郡司璃来写真=森田将義)
2校の勝者が対戦する候補は個性的なチームが揃っている。北海(北海道)は攻撃に注目で、プリンス北海道で17得点を奪い得点王となったFW野村光希(3年)、11得点で同2位とアシスト王になったFW田中準人(3年)の2トップでチーム総得点の大半を稼ぐ。対戦相手の大手前高松(香川)は技術、判断を生かしたポゼッションが売りの好チームで、FW山村音喜(3年)と西田伊織(2年)など打開力のある選手もいる。初出場の名古屋(愛知)は、「良いサッカーをしても勝てなかったら仕方ない。勝ちに拘るサッカーを目指している」(山田武久監督)。手堅い守りから、高卒でのプロ入りを狙うFW原康介(3年)が仕掛け、DF月岡陸斗(3年)のロングスローから力強くゴールを狙う。日章学園(宮崎)はU-17ワールドカップでの活躍が記憶に新しいFW高岡伶颯(2年)を筆頭にFW田上遼馬(3年)、MF川越廉斗(2年)と攻撃に注目株が揃う。
反対の山では市立船橋(千葉)が頭一つ抜けている。「うちのサイドには特徴のある選手がいっぱいいるし、今年は繋げる選手も多い。細かい所から大きな展開というのも、今年のチームのストロングだと思う」と話すのは主将のMF太田隼剛(3年)。U-17日本代表候補DF内川遼(3年)や清水内定のFW郡司璃来(3年)など大会の主役候補となる選手もいるため、上位まで駆け上がる力はあるだろう。ただ、1回戦で対戦する高川学園(山口)は主将のDF藤井蒼斗(3年)、U-17日本代表候補のFW山本吟侍(3年)らを擁する好チームであるため、最後まで目が離せない展開になりそうだ。
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権