もう一つの有力候補が、帝京長岡(新潟)。プリンス北信越1部で得点王のFW堀颯汰(3年)、同2位のFW新納大吾(2年)による2トップは大会でも上位の破壊力。守備にも大会屈指の左SBである内山開翔(3年)がいるため、大きな穴は見られない。1回戦で当たる長崎総科大附(長崎)も故・小嶺忠敏前監督が「バズーカ」と名付けたFW甲斐智也(3年)、DF平山零音(3年)など一芸を持った選手がいるため、見どころの多い展開が予想される。この山のシードである星稜(石川)と四日市中央工(三重)の一戦はサイドの攻防に注目。前者はMF天川達心(3年)と山口晴(2年)、後者はMF平野颯汰(3年)、山口叶夢(3年)と突破力に長けた選手がいる。武器を生かすため、MF中村滉希(2年)、MF片岡空良(3年)の両10番に期待したい。

(文・写真＝森田将義)