対する飯塚は2年連続での出場。「子どもたちも選手権に出たことで、国立に立ちたいという気持ちが生まれ、逆算してトレーニングがやれるようになっている」(中辻喜敬監督)。岡山内定のDF藤井葉大(3年)を中心にアグレッシブさと強度を全面に押し出したスタイルは昨年よりも進化を遂げている。MF原翔聖(3年)、FW大園治慈(3年)ら前にも実力派のアタッカーがいるため、番狂わせが起きても不思議ではない。

 Bゾーンもう一つの有力候補は静岡学園(静岡)だ。今年は春先に川口修監督が「日本一になった時(2019年大会)の選手も理解力というか改善する力が凄く高かった。あの代に近い。スペシャルな選手はいないけど、伸び代がある賢い子が多い」と評していた代。怪我人が相次ぎ苦しい1年となりながらも、プレミアWESTで上位争いを繰り広げた。東京V内定のGK中村圭佑(3年)、徳島内定のMF髙田優(3年)だけでなく、MF志賀小政(3年)など各所にシズガクらしい技巧派がいる。予選は怪我で欠場となったFW神田奏真(3年)が復帰予定なのも心強い。まずは、予選決勝で好セーブを連発したGK岡本友希(2年)、守備力に長けたMF一之瀬隆介(3年)を中心に一発を狙いに来る明徳義塾(高知)との初戦に照準を合わす。

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▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権