神村学園MF名和田我空(写真=森田将義)

 勝者が2回戦で当たるカードも予想が付かない。今年の東山(京都)は日本一を目指し、新チーム発足後から選手層の厚いチーム作りに着手。福重良一監督が予選後に「上で戦える15、16、17人が徐々にできつつある」と口にした通り、誰が試合(山口)に出ても東山らしい強度の高いサッカーができるチームになりつつある。対する高川学園も主将のDF沖野眞之介(3年)を筆頭に各所に昨年の選手権を知る選手が揃う高チーム。4年ぶりに復帰したプリンスリーグ中国で上位争いを繰り広げるだけの力はある。

 ここを勝ち上がっても隣の山にも難敵が集う。日章学園(宮崎)はサウサンプトン内定のFW高岡伶颯(3年)だけでなく、スピードと決定力を備えたMF南創太(3年)や九州No.1CBのDF吉川昂我(3年)などタレントが揃う注目チーム。主将のMF竹内孝誠(3年)を中心に粘り強い守備から迫力のある攻撃を繰り出す鵬学園(石川)と戦術理解度の高さが目を惹く鹿島学園(茨城)も上位に食い込むだけの力を持っている。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)