3回戦の青森山田戦はそうした取り組みの成果が表れたゲームで、パワフルな攻撃を仕掛けてきた相手に競り勝ち、セカンドボールを拾うと地上戦に置き換え、帝京長岡らしい華麗なコンビネーションから見せ場を作った。もちろん強度が高くても自分たちの物にしたボールを失っていてはチャンスを物にできない。上手さを最大限に生かすための強度であって、両方が求められる。上手さを追求してきたチームがこれまで全国大会で得た課題をブラッシュアップし、“上手いだけじゃない”チームに進化を遂げた成果が表れたのが今年のインターハイだと言えるだろう。
(文・写真=森田将義)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)