準決勝で対戦し、度々ゴールを作りながらも0-1で敗れた米子北の中村真吾監督が「なかなか少ないチャンスを物にするのは難しいぐらい、神村の守備はちゃんと身体を張っていた。ゴールを守るというところで言うと、プレミアの時よりも凄く想いを感じました」と振り返ったように神村学園の守備は非常に強固。「守備陣が無失点に対する拘りが強いですし、絶対に俺がやるんだと自覚が芽生えて後ろから発信してくれているのが大きい」(名和田)ことも相まって、無失点のまま決勝まで駆け上がった。最後は3点を許し、涙を飲んだが、これまでとは違うまた新たな神村学園の姿を印象付ける大会になったのは間違いない。
上手さだけではないチームに進化を遂げているのは日本一に輝いた昌平も同じだ。神村学園と同じで上手さに定評があったが、これまでは試合を優勢に進めながらもあと一歩のところで涙を飲む試合も多かった。だが、今年は違う。チームとして行なうフィジカル強化に加え、個別で肉体強化に励む選手も多く、デュエルでそう簡単に負けない。「玉田(圭司)監督になってから凄く走るようになった」と口にするのは主将のMF8大谷湊斗(3年)でピッチに立つ選手全員が走れるから最後までタフさも継続できる。
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)