――関東大会初出場までの道のりを、改めて振り返りたいと思います。

 僕ら検見川の目標は県のベスト16、ベスト8に入ることなのですが、新人戦を兼ねた関東大会のブロック予選を勝ち抜いて、まず16チームで戦う県予選に進出できました。関東大会に出るには、あと3勝(決勝進出の2チームが出場権獲得)。そのためには県の1部や同じ2部に属するチームを倒さなければいけない。簡単に負けるつもりなどありませんが、正直、最後まで出場できるとは思っていませんでした。「今年の関東大会は千葉県で開催されるから、出場できたら、大会役員の仕事が減るな」みたいなことを、選手たちに冗談半分でいっていたくらいです(苦笑)。

検見川・秋山大樹監督

――悲願達成のポイントとは?

 今年度の県リーグが開幕して、なかなか結果が出ず、選手たちが少し自信を失いかけたときに関東大会の県予選が始まりました。「どうなるか」と思っていましたが、初戦の茂原北陵戦に勝てたことが大きかったです。ひとつ勝って自信を取り戻し、勢いづいたというか、いい流れに乗ることができました。ちょっとしたきっかけで変わっていけるので、「チームはやはり生き物だな」と感じます。そのあとに対戦した八千代や日体大柏は確かに格上ですが、自分たちがやろうとしていた戦い方がうまくはまりました。ボールを持たれて、攻め込まれるのは想定ずみ。そこから「どれだけカウンターを仕掛けて点を取れるか」が大きなポイントでした。選手たちはよく耐え、たくましく戦ってくれました。

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