――関東大会出場の切符がかかった準決勝は、5月3日、強豪の日体大柏との一戦でした。

  準決勝の会場は、いわゆる箱型のスタジアム(ゼットエーオリプリ)。僕らがこういう環境でできるのはめったにありません。試合前にプルプル震えている選手もいましたけど(苦笑)、「今日勝てばもっと自信がつく。新たな舞台である関東大会に出られて、この先のサッカー人生が広がっていく」と、モチベーションはすごく高かったです。会場にたくさんの人たちが応援にきてくれて、僕らを後押ししてくれました。そのおかげで、いつも以上に力を出せたのではないか、と感じます。

――スコアは2-1。勝った瞬間の心境は、どうでしたか?

 本当にやったぞ、と(笑)。スタンドの応援やピッチの選手たち、ベンチの選手たち、スタッフみんなで喜びを分かち合いましたし、掲げていた目標を成し遂げられたという達成感がありました。検見川のサッカー部にとって本当に素晴らしい瞬間でした。3年生たちはもちろん、この成功体験を見ていた後輩たちに与える影響もすごく大きい。「私たちも頑張ります!」と、ほかの部活の子たちからもいってもらえたので、(検見川にかかわる)いろいろな人たちに勇気を与えられたんじゃないかと感じ、うれしかったです。

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