東久留米総合高校、齋藤登監督インタビュー後編!長年の指導で培ってきた勝負師としての心得から、監督として育て上げた教え子たちへの思いまで盛りだくさんのお話を伺いました!
――今年のチームの特徴ってありますか?普通の人。よくこんな凡人が集まったなと(笑)。去年のチームが一人一人が個性があってフィジカルも技術もあって、戦術的な判断能力もあって都立高校では図抜けているなと思っていたんです。
――追っかけていたんですよ、去年。東京で一番いいサッカーしているなと思っていました。だから去年(全国に)出たかったんですよ。國學院久我山戦で点が取れなくて準決勝で負けちゃったんですけど。それでその時からすでに思っていたんですよ、来年はお休みだなって(笑)1年間休憩って(笑)
――監督これ載っちゃうんでやめてください(笑)都立東久留米総合高校・齋藤登監督
でも今年の子たちはどこでもできるというか、逆にどこそこやれと言っても、そこそこしかできない。だから図抜けてこいつはここに置いたら、すごいやつとかいうのは一人もいないんですよ。
それでもフレキシブルにぐちゃぐちゃに動くような、もともと弱いんだからやってだめでもいいやと(笑)そうやってチャンレンジしてみたらそれが彼らのサッカー観にはまって、攻守に流動的なサッカーが今となってはできている。去年とは違ったこういうサッカーを東京、できれば全国で見てもらって評価してもらいたいなって思います。
――柔軟にサッカーを変えているんですね。みんなびっくりしますね。なんか僕は4バックの伝道師みたいな(笑)サッカーは絶対4バックなんだとやってきましたから。3バックが全盛の時あったじゃないですか。
――ありましたね。それでも絶対に頑なになんで3バックなの?と思って4バックを貫いてきた。だから今年の3バックだけを取り上げると、なんで齋藤は4バックから3バックにしたんだとみんな聞いてくるんですけど、でも僕の中では3-4-3というなんとなく収まりのいい形の中でピッチに立っているだけで、守備でも攻撃に関してもすごく流動的なイメージなんで、それを彼らが掴むまで時間は掛かったんですけど。守るときには3バックというよりかは4バックになったり、5バックになったり、いろんな変化の中で、局面局面考えて判断して、つまり守備のポジションチェンジがある感じでやっています。