岡部恭英氏(写真=岡部恭英氏提供)

ーーグローバル(ビジネス・スポーツ分野)で活躍したいと考える今の中学・高校年代の子どもたちが意識すると良いことはなんでしょうか。

まず絶対に英語をやったほうがいい。これをとにかく学生には強く伝えたい。

なぜかというと、バブル崩壊以降、日本はずーっと経済が下がり続けている。さらに、人口減少と少子高齢化のダブルパンチで、今後の見通しがきびしい。つまり、残念ながら日本は経済的には斜陽の国です。

こういう前提に立った上で、日本最高の道は、2つしかない。1つは、縮小する国内市場でイノベーションを起こす。もう1つは、海外進出して世界の舞台で戦う。

しかし、海外市場でビジネスをやっていくには英語が間違いなく必要になる。ビジネスは人と人のコミュニケーションなので、英語ができないとそのスタート地点にも立てない、その意味で英語は今の学生にはとにかく必死にやって欲しいと思っています。

語学ができると、「世界の舞台で活躍する」のに大事な「慣れ」を得ること。南米や栄華を極めるラリーガで話されているスペイン語を話せる久保建英選手なんかいい例ですよね。やっぱり幼いころからバルセロナに行ってサッカーやってたら、そりゃ言語も話せるようになるし、世界のサッカーのトップレベルに「慣れ」ますよね。メッシ、ピケ、イニエスタなどトッププレイヤーの間近でやっていたから、彼は、想像の世界ではなく、肌感で世界の凄さがわかる。肌感でわかるという「慣れ」は、世界の舞台で戦うさいにとっても大切で、小さい時からインターナショナルな環境でやっているというのはすごく大事だと思います。

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岡部恭英氏Twitter:https://twitter.com/yasuokabe
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