岡部恭英氏(写真=岡部恭英氏提供)

 スイス在住。サッカー世界最高峰UEFAチャンピオンズリーグに関わる初のアジア人。UEFA(欧州サッカー協会)マーケティング代理店「TEAMマーケティング」のテレビ放映権/スポンサーシップ営業 アジア・パシフィック地域統括責任者。慶應義塾体育会ソッカー部出身。 ケンブリッジ大学院MBA。海外在住歴約24年(スイス、イギリス、アメリカ、シンガポール、ベトナム)。夢は、「日本でワールドカップを再開催して、日本代表が優勝!」。

ーーこれからのスポーツビジネスで活躍するのはどのような人材になりますか。

僕がずっと言っているのは「トップのビジネスマンになりなさい」ということです。ビジネスマンとして結果を出して、スポーツ業界に入ってくるほうが絶対にいい。僕の周りで活躍している人なんかはみんなそう。

例えば、FIFAとUEFAの会長は、両方とも弁護士です。6月30日と7月1日に開催されるHalf Timeオンラインカンファレスで、私がモデレートする英語セッションに登壇する3人もトップビジネスマン。世界最高の収入を誇るスポーツリーグであるNFLの中国支社長も、アジア発のMMAで世界を席巻し始めたOne Championshipの創業者も、MBA。アメリカのスポーツリーグの中でも最もグローバル化に成功しているNBAのインド支社長は多国籍企業の東南アジア&インドの元支社長。つまり、ビジネス界で結果を出した人がスポーツの分野でも結果を出している。これが事実。

だから、ビジネスマンとして優秀じゃないと到底スポーツビジネスもできないと思いますよ。

そして、これからのスポーツビジネスで必要なのは「稼ぐ力」。世界中でビジネスが行われるグローバリゼーションの時代、「稼ぐ力」と「グローバル力」はリンクしていますが、日本のスポーツビジネスも「グローバル力」が必要です。

現在Jリーグもアジア戦略に打ち出していますが、本気を出して取り組まないと当然世界の舞台では勝てない。だって、コンテンツ力で圧倒的なNBAはですら、アメリカ本社だけでなく、中国など海外氏はに優秀な人を何百人と雇って、本気で世界のマーケットを取りにきている。そういうところを相手とした時に、国内市場のついでに世界でもセールス&マーケティングやっているくらいでは当然勝てないですよね。

【次のページ】 今の中学・高校年代の子どもたちが意識すると良いこと

岡部恭英氏Twitter:https://twitter.com/yasuokabe
岡部恭英氏Webセミナー
4月末に500名以上の聴講者を迎えて開催した『HALF TIMEカンファレンス2020』が第二弾としてさらなる豪華スピーカーを招き、6月30日と7月1日にオンラインで再び開催。前回に引き続き欧米・アジアからをグローバル・スポーツビジネスのリーダー陣を迎え2日間にわたるインタラクティブなディスカッションを実施します。
岡部恭英氏Webセミナー