大宮アルディージャDF畑尾 大翔選手(写真提供:大宮アルディージャ)

 畑尾大翔選手は、Jリーグ・大宮アルディージャ所属の現役Jリーガー。小学5年生から中学卒業までは三菱養和巣鴨SCに所属、そして雰囲気の良さに惹かれ中学卒業後、FC東京U-18へ加入。キャプテンとして日本クラブユースサッカー選手権(U-18) では全国優勝。高校卒業後、早稲田大学に入学。1年次からレギュラーポジションを掴むも、大学4年時に「慢性肺血栓塞栓(そくせん)症」と診断され、戦線離脱。5年生として大学に籍を残し、プロ入り断念を含め進路を模索。同年夏に手術を行い、懸命のリハビリでコンディション回復に努め、見事プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。

ーーご自身の病気を知った上でなお、プロを目指そうと思った理由を教えてください。

 プロにならせてもらった、主治医の先生とか、お世話になった方々、コーチングスタッフ、サッカー仲間もそうですけど、そういう人たちがいて、僕がいまこうしていると思うので、そういう人たちのためにも簡単に諦めるわけにはいかないと思いました。

 だからたとえ病気になっても、簡単に諦めるという選択にはならなかったですし、元々諦めが悪い性格というのもありますが、諦めるという選択肢がなかったです。

 ドクターストップを受けてサッカーができなくなりましたが、何らかの方法でプロになれるだろうという根拠のない自信がありましたね(笑)。

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