日大藤沢時代の浅野葵(写真提供=malvaサッカースクール)

ーーサッカーにおいて影響を受けた人、尊敬している人はいますか?

 やっぱり両親は尊敬していますね。サッカーを始めたのも父の影響は大きかったですし、悩んでいたりする時も、いちばんの支えになったのは両親なので。父はスクールのコーチでもあったので、ダメな時などもいろいろとアドバイスしてくれました。malvaというと「1対1に強くなる」というコーチングがベースなんですけど、小さい頃は、自分はそれほど1対1が強くなかったので、当時はスクールに通うのが本当に嫌でしたね。でも、今となってはその時の教えが活きているというか。自分の「原点」という感じです。

ーー高校時代(日大藤沢)での思い出はどんなことでしょうか?

 やっぱり決勝ゴールを決めた高校3年生の時(2019年)の選手権神奈川予選決勝、桐光学園との試合は思い出に残っているんですけれども、他にも凄く印象に残っている試合があって。自分と同じポジションには、先日2024シーズンにジュビロ磐田加入が内定した植村洋斗(早稲田大)がいたので、ほとんど途中出場でした。そんな時、選手権神奈川県予選1週間前、神奈川県1部リーグの桐光学園戦に出場し、点に絡むような活躍をしたんです。その試合がきっかけでスタメンを勝ち取ったという感じで。なので、その試合は思い入れがあるというか、自分の中で思い出に残っている試合の1つかなと思っています。

ーー高校時代はどんな3年間でしたか?

 日大藤沢の佐藤輝勝監督には本当にお世話になりました。サッカーのことはもろん、サッカー以外の面でも指導していただいて。サッカー面では個性を活かしてくれる指導という感じだったんですけれども、規則とか普段の生活面の方が厳しかったですね。本当に人間性というものを学ぶことができた3年間だったと思います。

 自分が中学3年生の時に、日大藤沢の練習に参加したんですけれども、その時に「この監督の下でサッカーがやりたい」と思い、進路も日大藤沢に決めて。「意地でもこの監督を全国優勝させる!」って思っていましたね。

 次回は試合や練習で大切にしていたことや今のチームについての話などを紹介する