ーーまずは石田さんから今回のプロジェクトの説明をしていただけますか？

石田一成大学長補佐(以下、石田)
　FC TIAMO枚方さんと私どもは共通の夢を持っています。それは何かと言いますと、「サッカーを通した人間教育」です。

サッカーに注目した理由は、信愛学院が共学になり、男子生徒が入ってくるということもありますが、サッカーはチームで何かを作っていくスポーツですので、忍耐力や人との調和、他者への思いやりなんかをサッカーを通じて育むことができると考えました。サッカーでみんなを繋いで、一つのものを作っていく中で人間性を培っていく。それを通した人間教育ですね。　

大学というのは学問や資格を取るだけではなく、人間として育ってもらわないといけないわけです。その中で今回のプロジェクトが非常に大きな役割を果たすのではないかと期待しています。

私どもはきちんとした人間教育をして、その上でサッカーを続ける人、あるいはFCティアモ枚方さんの協賛企業が約50社あるということで、企業で職場体験やインターンシップをしながら職業の勉強をしていく。サッカーだけではなく、民間企業への就職まで面倒をみるということでスタートしました。

そして実際に4月からスタートしたのですが、やっている中で色々な変化が学校に出てきました。ティアモさんのスポンサー企業だけでなく、周辺自治体や他の企業とも組めることになりました。信愛学院に入ってサッカーをやって勉強さえすれば、きちんと働くことができる。そういう仕組みが出来上がってきています。

【次のページ】 大阪信愛学院大学とFCティアモ枚方が取り組む新しい形 #1「サッカーを通した人間教育」（3）