校舎は統廃合で使われなかった小学校を改修して利用(写真=多田哲平)

 2023年4月に栃木シティ学園「CITY FOOTBALL ACADEMY」が開校する。関東1部リーグに所属するプロサッカークラブ「栃木シティフットボールクラブ」とFリーグ2部に在籍するフットサルクラブ「しながわシティフットサルクラブ」の育成組織となる学校法人で、サッカー・フットサルに特化した専門学校だ。

2023年4月開校の栃木シティ学園「CITY FOOTBALL ACADEMY」がオープンキャンパスを実施

 サッカー・フットサル業界を牽引する選手、クラブ運営などのノウハウを身につけたビジネス人材、マネージャーやホペイロといったチームサポートの専門知識を習得した人材の輩出を目指すこの機関はどんな経緯で設立され、いかなるビジョンを掲げているのか。

 開校を前に、設立発起人会の大迫一誠氏(株式会社日本理化工業所専務取締役)と武藤惇史氏(株式会社THE TOCHIGI CITY UNITEDクラブ事業本部副本部長)に話を伺った。

 第4回に分けてお届けするインタビュー。最終回の第4回では、栃木シティ学園が掲げる将来的なビジョン、そして入学希望者に向けたメッセージを語ってもらった。

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――来年開校しますが、その後の将来的なビジョンは?

武藤 まずは今の環境を最大限活用して、少数精鋭でも、プロフェッショナルな人材を輩出すること。やはり我々の強みは、スタジアム、練習場、校舎などのハード面。校舎は統廃合で使われなくなった小学校を改修したものです。そうした環境を活かしながら、一人ひとりの夢が叶うような体制を作っていきたいですね。まずは来年4月に入学していただく方の希望に全力で寄り添っていきたい。

 1期生は不安もあるはずですが、実績がないなかで本校を選んでくれるのは非常に嬉しい。そういう学生と一緒に希望を持ってこの学校を作り上げていきたいです。やはり卒業生が出ないと、学校しても実績を築けませんから。また生徒には、国内だけでなく海外も視野に入れてもらいたいので、グローバルな人材の育成とバックアップにチャレンジしていきます。そして、もうひとつは地域貢献。校舎として使用する旧栃木市立小野寺北小学校は、残念ながら統廃合で廃校になってしまったんです。でも、そこに全国から学生が集まることで、また地域が活気づいてくれたら嬉しいなと。

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