青森山田の正木昌宣監督(写真=会田健司)

――普通はそういうものですかね?

 そういうものじゃないですよ(笑)。普通は「あと一年で辞めるよ」とかがありますよね。

――急なタイミングでバタバタしたりはしませんでしたか?

 まあ、ヘッドコーチをやっている時から「自分が監督だ」ってぐらいの気持ちでやっていたし、責任もそれなりに背負っていましたので、バタバタはしなかったです。今は黒田監督が残してくれた財産があるわけなので、あと何年かしたときにどうなっているかじゃないですかね。

――なるほど。では正木監督もこれから指導者の育成もしていくことになりますね?

 そうですね、組織なので下のスタッフの成長、そして自分も成長していかないと勝てなくなるだろうし、育成できなくなってしまうと思うので、まずは自分がもっと成長しないとですね。自分が成長してから育成もしていこうと思います。

――ご自身ではどんなところを成長したいですか?

 やっぱり組織の長になるので、現場以外のマネージメント能力というのが一番かなと思います。時間の使い方とかもそうだと思いますが、現場に穴が開かないようにしながらも、いろんな応援してくれる人もいっぱいいますので、そういう人たちともきちっと関係性を築いていかないといけないと思っています。

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