―――今後はU-18世代にも力を入れていきたいという事ですが、そこにはどんな意図があるのでしょうか?

 U-18はクラブで初めてチームを立ち上げたカテゴリーでもあります。埼玉県は高校生年代のサッカークラブチームがJリーグ下部組織2チーム含む、計4チームしか存在しない。U-12、U-15年代はクラブチームが沢山あるのですが、U-18年代は高校サッカー文化が根強いこともあり、街クラブ文化が根付いていない現状があります。

 これは基本的な考えなのですが、自分の学力に合った学校を選び、自分のレベルにあったチームでプレーする。私たちはクラブチームなので、そう提案しています。また、高校サッカーに適応できなかった子はクラブチームがないと、学校を変えるかサッカーを辞めないといけない現状もある。育成年代なので受け皿になれるクラブの必要性も感じます。だからクラブチームがもっとあってもいいと思うんですよね。高校生年代の街クラブとしてどんな役割を担っていくべきなのかが大事かと。

 昨年、高校サッカーの強豪校で指導している後輩(米子北・梶貴博コーチ)にお願いして米子北高サッカー部の練習を1日見学させてもらったことがありました。もう挨拶から鳥肌立ちましたね。選手たちは何一つ手を抜かず、ハングリー精神に満ち溢れていました。高校年代のTOPカテゴリーに位置していて15年連続で選手権出場に至るまでにはストーリーがありました。総監督の城市さん、監督の中村さん共に快く受け入れて頂き、米子北の哲学を聞かせてもらいました。自分自身、直近の10年間U-12年代を指導していましたが、育成年代の指導者としてどうしたらU-15、U-18年代に繋げていけるのか?深く考えるきっかけにもなりましたし、高校サッカーの魅力も再認識出来ました。自分自身も高校サッカーで育ててもらった立場なので高校サッカーの強みや魅力を理解した上で、高校サッカーとは違った価値をクラブでは生み出して行きたいですね。

▽[FCデールさいたまU-18]が高校生年代選手を募集
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