
FCデールさいたまU-18(写真=デールさいたまスポーツクラブ)
―――元プロ選手が現役を引退して指導者になるケースが多い中で、川下代表は若くしてコーチを始めて、自分でクラブを立ち上げて、知名度もない中で色んな苦労をしてきたからこその強みがあるのだと思いますが、そこに対してはどう感じていますか?
元プロ選手しか子供たちに伝えられない事も沢山あると思います。でも、これからサッカーを始める子のような末端レベルからJクラブの下部組織にセレクションで受かるような子まで、約20年間でそういう子たちを間近で見てきたからこその経験がある。4歳5歳の子が5年後にJクラブのアカデミーから声が掛かるようになるなんて、最初は指導者も親御さんも誰もイメージできないけど、信じてコツコツやっていけばその可能性は大いにあるってことは声を大にして言いたい。そのためにやらなきゃいけない事や、どんなことに取り組んでいくかってことは、選手を長くやって来た元プロ選手にはわからないこともあると思うんです。それが僕の強みかなと思います。
育成年代の成長に上限はないですが、1年で劇的に変わる世界ではないので、指導者の経験がものを言う部分も大いにあると思います。うちからJ下部に行く選手たちもやっぱり、3年間、4年間うちに在籍した選手がほとんどです。「1年でお願いします」は正直難しいですが、特に低学年であればあるほど、3年4年と時間をもらえれば自分たちのノウハウがあるので、親御さんと一緒になって取り組めば可能性が大いにあると思っています。
強いチームには人も集まりやすい傾向があります。それはそれでいいと思いますが、逆にうちはチームがそこまで強くなくても幼少期から育てた選手からJ下部に移籍する選手が多数出てきた。それは自分たちにとって誇らしいし、”デールに預ければ育ててくれる”ともっと広めていけたらなと。チームが強くても育たないなら意味がないので、今後強くなっても育てられるクラブになっていきたいと思っています。
▽[FCデールさいたまU-18]が高校生年代選手を募集
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