
パラグアイに渡りプレー(後列左)
―――小澤さんはパラグアイでプレーした最初の日本人GKです。在籍していた鹿島からの契約延長の申し出を固辞してまで、海外に進出しました。何とも強い精神力ですが、GKはメンタル強化も欠かせませんか?
子どもの頃はサッカー漫画『キャプテン翼』に出てくるGK若林源三に首ったけで、彼が西ドイツに行ったように私もいつか海外でやりたいと思っていました。グローブとスパイクだけ持って行ったんです。
メンタルを鍛えるといっても限界があり、やり過ぎると精神が壊れてしまいます。GKを希望する人はストイックで、練習方法やプレースタイル、生活リズムなどを確認して成長につなげるのは悪いことではないが、それができなかった時に自分で自分を壊しかねません。精神面を鍛え上げるというより、まずGKの魅力とサッカーの楽しさを感じてもらうことが何よりだと思いますね。GKが最後方から見た風景、GKが仲間にいろんなものを伝達していくうちに勇気や精神の強さは、自然と身に付くもの。メンタルトレーニングなどは決して悪くはありませんが、そこにこだわることもないはずです。
―――シュートストップはGKの見せ場でもあります。練習でうまくなるものですか?
右利き、左利きやキックに特長のある選手に蹴ってもらい、様々なケースを想定しシュートのタイミングを合わせることが大切。ポジショニングや1対1の駆け引きの練習でどんどんうまくなるので、数をこなさないといけません。
―――高校生の練習メニューで最も力を入れていることは?
どのカテゴリーでも実戦を意識することが重要ですが、高校生はなおさらです。捕球した後のフィードのやり方を常に頭に入れておくこと。シュート練習の中で考えるのではなく、ウオーミングアップの時から試合を意識しておくことが大切です。
(文=河野正)



