小澤英明さん

 元Jリーガーの小澤英明さんは、鹿島アントラーズなど複数のクラブでGKとして21年間プレーしてきた。引退後は千葉県内の公立中学校で、外部講師として指導者の道を歩み始め、2014年には千葉県成田市にGKアカデミー、アルケーロスを開設。GKの酸いも甘いもかみ分けた小澤さんに今回、主に高校生年代のGKに求められるものや試合と練習前の準備、GKが現代サッカーで果たすべき役割などをお聞きした。

―――今のGKはビルドアップの担い手でもあり、足元の技術も要求されます。フィールド選手と同じような練習も必要ですか?

 そうですね。ウオーミングアップの時、フィールドと一緒にパス回しやパス交換をやるのはいいことですね。GKのキャッチングやステッピング、そしてダイビングなどを入れた後に全体練習へと入り、戦術トレーニングをこなすことが大切です。

―――シュートを防いで遠くに蹴るという昔の役割から、現在はGKに求められることが増えました。

 はい、ただ求められるものもあればなくなったこともあり、増え続けているわけではないのです。かつてGKの主な仕事と言えば、捕球したらとにかく遠くまで飛ばせと指示されたので、誰もがキック力を鍛えたものです。今でもそれは重要ですが、味方の足元に正確につなぐスローイング技術も同様に大切。以前はキック力のないGKは使えないと言われ、ハーフウエーラインは確実に越えろと教えられました。それでけがをした選手もいたんですよ。

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