
小澤英明さん
―――試合前の準備で欠かせない要件を教えてください。
前日練習はコンディション調整も必要ですが、チーム内の様々なことを確認しないといけません。セットプレーをはじめ、このプレーヤーは疲れ気味とか元気とか、このプレーヤーは初出場といったチーム情報を頭に入れておくのは、極めて重要な任務になります。敵の分析ももちろん大切ですが、仲間の情報は相手以上に入れておくべきです。
―――FKの対処法というのは勘働きも左右しますか?
う~ん、勘が働かないとは言えませんが、直接決められないことが大前提です。シュートコースを意識し、ハイボールに自分が先んじられるのか、味方のポジション取りはどうなのか、いろんなことを瞬時に見極めないといけません。まずはシュートに対しての準備、次にクロスボールの処理を考えることです。
―――現役時代に大勢の指導者と出会いましたが、小澤さんが最も影響を受けた方とは?
中学や高校でもその年代に適した指導者と巡り合い、プロでも素晴らしいGKコーチや監督がいました。ただ自分に新しいものを注入し、世界観を広げてくれたのは(2010年に所属した)パラグアイのクラブチームのGKコーチです。
―――高校生年代を指導するに当たって難しいこととは?
SNSなどの膨大な情報を取り除くことの難しさを年々痛感します。何かを伝えると、「あっちではこんなふうに言っている」となり、ある選手が成長したとしても、「あっちの選手はもっと成長している」といった具合です。世の中にあふれる情報をたくさん持っている子のほうが、技術や精神面で成長した子より期待されるような傾向があります。その子にとって有益な情報だけを提供したいのですが、難しいですね。



