ーー明治大学サッカー部のセールスポイントはどういったところでしょうか?

 取り組む姿勢でいえば、立場に関係なく日々全力でやります。本当に部員全員がトップチームを目指して全力で取り組める環境があります。最近では毎年のようにプロに行く選手もいますし、海外で活躍している選手もいます。そういった先輩や仲間の選手が努力している姿を間近で見ることができるんですよね。それってもの凄くリアリティがあって貴重な経験だと思うんです。間近で見ていた選手がJリーグに行ったり、海外で活躍したりすると、プレー基準も理解できるようになってきますし、メンタリティもわかってきますし。そういう面もウチの「強さ」だと思います。

 それと「個」が強くなると思います。もともと能力の高い選手が、毎日を全力で取り組み、高い強度やスピードの中で鍛えることで、判断力もそれに伴い向上していきます。

 あとは「結果が出ている、強い」ということでしょうか。今年も勝てるかは、毎年わからないのですが(笑)。毎年好成績をおさめるということは自信にも評価にもつながります。毎年インカレや総理大臣杯、リーグ戦、アミノバイタルカップなどで結果を残しています。それを見ていた次の代の選手たちが「俺たちの代も絶対に優勝するぞ」というように、高い目標を持つことにもなりますので。そういった部分も選手の能力を伸ばす要因になっていると思います。

ーー「サッカーが上手くなりたい」と考えている中学生、高校生に対してアドバイスをお願いします

明治大学八幡山グラウンド(写真提供=明治大学サッカー部)

 サッカーをやっていると「俺はもう無理だ」などと壁にぶつかることがあると思うんですが、好きだったらとことん努力することが大切だと思います。ただ、サッカーが上手くなりたいからといってサッカーの技術面だけを練習していてもなかなか変わらないことって多いんです。じゃあどうしたらいいかというと、例えば毎日体のケアをするとか、毎日体幹トレーニングをするとか、食事の面を見直して変えてみるとか、生活環境を変えて睡眠時間をしっかり確保するとか、学校生活や家での過ごし方も考え直してみたりするとか、そういったことの工夫も大切だと思うんですね。それを強い意志を持って継続していけば、努力は裏切らないと思いますから、どこかで花開くと思います。頑張ってください。

(取材=高校サッカードットコム編集部)