名古屋の山田武久監督(写真=森田将義)
長きに渡って行われている取り組みで、始めた当初は夜の9時、10時まで生徒、先生ともに夜遅くまで学校に残り、追試を実施。帰り道に一緒に夕食を食べていたという話もあるが、学力の高い生徒、学習習慣が身に付いた生徒が増えた今は遅くまで残る生徒は皆無。多くの生徒が放課後になるとそれぞれの部活動に励んでいるという。
もう一つは、オンライン学習サービスの活用だ。スマートフォンやタブレットで有名講師陣による高校講座、大学受験講座の動画を視聴できるサービスを学校として契約し、いつでもどこでも勉強できる状態を作っている。加えて、「家では誘惑が多くて勉強できない生徒が多いため、学習環境を学校で提供している」(山田監督)。Wi-Fiを完備した図書館が365日フル稼働。これまで勉強で分からない箇所があれば先生を捕まえて聞くしかなかったが、サービスを使えばいつでも動画を見れば良い。