試合前に円陣を組む関東一イレブン

 あす5月23日、令和3年度全国高校総体(インターハイ)東京予選の2次トーナメント1回戦6試合が行われる。各試合の見どころについて簡単に触れておきたい。

 大成日大二の一戦は、まず大成のGK陣に注目。バーンズ・アントンはJ2町田ゼルビアに2022シーズンの加入が内定している高校年代では出色のGK。もうひとりのGK永田陸も、前めにポジションを取り、フィード能力に長けている。積極的にビルドアップに加わる屈指の実力を備えた守護神だ。日大二は、一次トーナメントのブロック決勝で、優勝候補の一角にも挙げられていた東海大高輪台を撃破した勢いをそのまま大成戦にもぶつけたい。

 都立日野台関東一の一戦は、総合力で上回る関東一を、都立日野台がどこまで抑えられるかがカギになる。視野が広く攻撃の起点となる関東一MF肥田野蓮治のプレーいかんで試合展開が大きく変わる可能性もある。

 早大学院暁星高等学校は、いずれも格上校を倒して2次トーナメントへと勝ち上がってきている。早大学院は2年生の時から試合に出場しているDF中原健太とDF笹木大史のコンビが安定しており、守備から試合を作ることができるのが特徴。暁星高等学校も堅いディフェンスからの鋭いカウンターが武器。MF篠田啓太のキャプテンシーも抜群だ。

 都立国分寺駿台学園は、T3リーグに所属するチーム同士の一戦。都立国分寺は1次トーナメントを無失点で勝ち上がってきている堅守が武器。駿台学園はMF敦賀勇輝、FW大熊悠希、FW鶴岡飛嘉らの攻撃陣がサイド攻撃などからリズムを作りたい。

 修徳攻玉社の一戦は1次トーナメント初戦で9発大勝した修徳の攻撃を攻玉社がどこまで防げるかに注目。攻玉社は1次トーナメントで見せた接戦での粘り強さを発揮できるかがポイントとなりそうだ。

 早稲田実業都立葛飾野の一戦は、早稲田実業が1次トーナメント初戦で国士舘を撃破した都立葛飾野の勢いをどう止めるかに注目。都立葛飾野は関東高校サッカー大会・東京都予選の成立学園戦でゴールを挙げたMF藤田光星のプレーもカギを握る。

▽令和3年度全国高校総体(インターハイ)東京予選
令和3年度全国高校総体(インターハイ)東京予選