準々決勝の大成戦に勝利した帝京イレブン

 令和3年度全国高校総体(インターハイ)東京予選の2次トーナメント準決勝2試合が、あす19日に行われる。

 準決勝のカードは帝京堀越駿台学園実践学園となっているが、各試合の見どころについて触れておきたい。

 帝京対堀越は両校の攻撃陣に注目。高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関東参戦中の帝京は準々決勝からの登場。町田ゼルビアに内定しているGKバーンズ アントンを擁する大成と対戦し苦戦を強いられたものの、FW齊藤慈斗がゴールをこじ開け2-0で勝利した。

 帝京の攻撃陣はタレントが揃っており強力だ。昨年度の関東ルーキーリーグでも活躍したFW齊藤はフィジカルに優れ得点能力も抜群。FW伊藤聡太は東京ヴェルディジュニアユース時代から注目されており、足元のテクニックにも優れている。対する堀越は第99回全国高校サッカー選手権に出場し8強入り。令和3年度関東高校サッカー大会東京予選では1回戦で苦杯をなめたものの、インターハイ予選ではしっかりと勝ち上がってきた。つなぐサッカーをベースとしており古澤希竜、山口輝星、中村ルイジらは個で打開を図れる選手。彼らのプレーがカギを握る。

 駿台学園対実践学園は勢いに乗る駿台学園が、T1リーグ所属で、令和3年度関東高校サッカー大会東京予選を制した実践学園に挑むという構図。

 実践学園は苦しい試合でも勝ち切る力を持ったチームで、キャプテンのDF土方飛人はハードワークでチームを牽引する。セットプレーからの得点能力も高く注目したい。一方の駿台学園は“勢いに乗ると強い”チーム。1次トーナメントから内容の良いサッカーをしており、2次トーナメント準々決勝では“優勝候補”と目されていた國學院久我山を2-1で下すなど好調をキープ。MF敦賀勇輝、FW大熊悠希ら攻撃陣の動きや、後半、特に劣勢に立たされた場面でどこまで集中力を切らさずに戦えるかがポイントとなりそうだ。

▽令和3年度全国高校総体(インターハイ)東京予選
令和3年度全国高校総体(インターハイ)東京予選