近大附を率いる山田稔監督(左)

 選手権大阪予選準々決勝で履正社に敗れた近大附。今年の近大附は粘り強さが特徴で、インターハイではその粘り強さで4強入りを果たした。選手権でも6回戦で関大一を延長で引き離し勝利。この準々決勝でも敗れたもの前回王者に対し一歩も引かない戦いを見せた。その近大附を率いる山田稔監督に履正社戦後にお話を伺った。

ーー残念な結果となってしまいましたが試合を振り返ってもらえますか?

 プリンス首位のチーム相手という事で、劣勢は予想していました。スペースを出来るだけ小さくして上手くボールを奪って6番のFW大塚那麻哉のスピードなどを使って先に1点取りたかったんですが、あの1対1を止められたところ。先にリードをしてゲームを進めたかったですね。逆に前半に失点してしまって。今までずっと失点が無かったので、うちはゼロで抑えて、関大一戦もそうでしたが延長になってもスタミナ的には自信があったので、セットプレーで活路を見出したいと思っていました。

ーーポストに嫌われたシーンもあったのでチャンスはありましたよね?

 そうですね、後半の1年生のシーンですね。あの辺で追い付いてもつれた試合に出来ればというところでした。

ーーインターハイでも粘り強い戦いをしていて、選手権は残念な結果でしたが良いチームでしたね?

 今年の3年生は技術は低くても人間力が高いので、チームワークもよくて日常生活もしっかりしています。そういう見本になれる選手が多いですね。

ーー例年ですとサイドにスピードがある選手がいて、そこを武器に後半更にギア上げるっていうイメージがあったんですが、今年はもっとみんなでやるって感じがしましたが、そこはどうですか?

 1.2年生に能力の高い選手はいるんですけど、3年生が本当に頑張ってくれていたので、"チームで頑張っていこう"という体制でした。今年の3年生の成長度は高かったです。去年ピッチに立っていたのはキャプテンのDF畑中だけで、あとはMF會津が途中から出ていたぐらいなのでよく頑張ってくれたと思います。

(文・写真=会田健司)

▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
第100回全国高校サッカー選手権大阪予選