2ゴールの活躍でチームを優勝に導いた茨木MF高瀬英太郎

 3月6日、令和3年度大阪公立高校プレ大会の決勝がJグリーン堺S1で行われ、千里茨木が大阪公立校No.1を目指し激突。終始優勢に試合を進めた茨木が後半にMF高瀬の2ゴールを含む3ゴールをあげ、3-0で千里を破り見事な優勝を飾った。

 ゲーム後、2ゴールの活躍でチームを優勝に導いた1年生のMF高瀬英太郎は「前半から"シュートを打って行こう!"とみんなで言っていたんですけど僕は全然打てていなくて、もうシュートの事しか考えていなくて打っちゃったら入りました(笑)」と先制点となったゴールシーンを振り返り、「昔から大袈裟なボレーとかアクロバットなプレーが好きだったので決められて良かったです」と喜んだ。

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 2点目については「1点目で気持ちも落ち着いて、コースも見えいたので思い切り振り抜いたらいいコースに行きました」と振り返った高瀬。準決勝でもCKからゴールを決めていた高瀬は今大会8ゴールとゴールを量産。上背がある訳ではないが、ヘディングでもゴールを決めるなどDFのマークを外す動きも光った。そこについても「キャプテンが色々考えてくれて、(セットプレーの際に)僕は小さいのでフリーになるから逆に使おう」と練習から狙っていたプレーだったと明かした。

 「MF伊﨑陽斗がいつもいいボールをくれるので」とチームメイトに感謝した高瀬。進学校という事もあり、勉強とサッカーの両立は大変ではないかとの問いには「今は勉強もサッカーも充実していて、勉強も他のクラスの子に負けていないですし、サッカー部に入ってなかったらきっとダラダラしてしまって無駄に時間を使っていたと思うので、朝練に行って勉強して、昼練をして放課後も練習をして、22時までは塾に行って。無駄な時間が無いので充実した高校生活を送れています」と答え、勉強とサッカーの両立を楽しんでいる。

 はじめてのJグリーン堺S1のピッチで「緊張しました。ボールの感覚もおかしくなっていたんですけど楽しかったです。観客がいたのがやっていて一番楽しかったです」と笑顔を見せた高瀬は「いつもお母さんが朝も塾も沢山サポートしてくれているので、恩返しが出来たらと思って、その気持ちで頑張りました」と観客席で見守った親御さんにも感謝のコメント。さらに「いつもあまり家では喋らないんですけど、小中高とサッカーをやらせてもらって、文句も言わずに朝ごはんも作ってくれて。目の前で結果を見せられて嬉しいですし、めちゃめちゃ感謝しています」と恥ずかしそうにしながらも感謝の言葉を続けた。

 最後に高瀬は「今年は2部でしっかり戦えるように、この大会で見つかった課題を改善して、ここからもう一回スタートしたいと思います」と今後に向けて意気込みを語った。

 (文・写真=会田健司)

▽令和3年度大阪公立高校プレ大会
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