連携協定を締結した学校法人創志学園の大塚敏弘学園長(左)と、株式会社 Criacao の丸山和大代表取締役社長
ともに新宿を拠点とするクラーク記念国際高校・東京キャンパスと、 JFLクリアソン新宿を運営する株式会社Creacao( クリアソン ) が3月14日、同キャンパスで包括連携に関する協定締結式を開催した。クリアソン新宿は、 4月から同校スポーツコースにコーチを派遣。主に平日の週4回、サッカーとフットサルの指導を行う予定だ。
高校生のトレーニングを担当するのは、 JFLの現役選手が中心。ジュビロ磐田や大分トリニータでプレーした MF 黄誠秀、今オフに栃木SCから移籍したMF上田康太ら、 Jリーグ復帰を目指す選手が日替わりでコーチに入る。記者会見の前日に行われた JFL 開幕戦・対FC大阪戦のピッチに立った MF 黄は「現在、社内(クリアソン)には私も含め J リーグでプレーした経験のある選手が 10 名程度おりますし、ポジションもプレースタイルも違う10名が、様々な観点から指導できます。サッカーを通じて、まずは人間的に成長してもらい、同時に競技者としても成長してもらえれば」と話す。
またサッカーでは欠かせない〝走り〟を指導するスプリントの専門コーチを、ロンドン五輪400mハードル日本代表の舘野哲也氏が担当。「〝走る〟という基礎動作から指導していきたいと思っています。体の使い方が良くなることで、ドリブルの精度が上がるとか、シュート力が高まるといったこともありますし、身体能力が相手選手より優位になることで判断の余裕といったことにもつながると思います」という。4月には監督が決定し、高体連登録を経て、インターハイや選手権大会にも挑戦していく予定だ。
この日の包括連携協定では「社会に貢献する人材育成と地域社会の発展に資する」ことを目的に、(1)スポーツ教育(2)キャリア教育(3)教育交流事業(4)地域発展・貢献活動(5)人材育成の5つの分野で、様々な取り組みを行っていくことが約束された。すでに昨年から、海外の小学生を招いて開催されたフットサルの国際交流大会「新宿グローバルカップ」(新宿区サッカー協会主催)の運営、オンライン体育祭の実施などでタッグを組んでおり、4月からは、クリアソンの本業のサッカーで、より緊密な連携をとっていく。大都会・新宿で生まれたサッカーを通じた新たなチャレンジは、見逃せないもの になりそうだ。